パンダとは?
パンダはコンパクトで扱いやすいサイズのクルマなので日常の足として本国イタリアをはじめ世界中で愛されているクルマです。

初代フィアットパンダは1980年にデビュー。
巨匠ジウジアーロが手掛けた直線と面で構成されたシンプルなデザインは今でも斬新で色褪せることはありません。日本でも多くのファンにいまだに所有され、毎年パンダのイベントが開催されるほど愛されています。

2代目パンダは2003年にデビュー。
シンプルでベーシックなコンセプトはそのままに、こちらも多くの人の日常の足として愛されました。
そして2012年、ついに3代目パンダがデビューしました。日本には2013年にデリバリーが開始され、2013年のカーオブザイヤーのベスト10にも入るほどの実力と人気を備えた1台です。外観は初代と2代目のデザインをうまく融合させたデザインに見えます。 スクエアとサークルを足した造語「スクワークル」をキーワードに角が取れた四角がデザインのコンセプトになっていて、さすがはイタリアンデザイン。モダンなデザインの1台に仕上がっています。ユーティリティはドアが4枚、背も高く荷物も乗り、大人4人が余裕を持って乗れることからご家族で乗ることも必要十分な使い勝手の良いクルマです。4×4ならウインタースポーツをやる冬山だって怖くはありません。
毎日をアクティブにしてくれる相棒
さて、3代目パンダの魅力はデザインや使い勝手にとどまりません。
この3代目パンダはFIAT500でお馴染みのツインエアの2気筒875ccのエンジン搭載。
ということは、燃費も良い。カタログ値18.4km/Lというと日本車の超低燃費車に見慣れた目にはそれほど優れているようには見えないかも知れませんが、欧州車のカタログ値はかなり実燃費に近いので、それを考えるとそれほど実燃費に差はなく、十分に低燃費な車と言えます。
走りも極めて元気な印象です。今回走り始めてまず感じたのは、とにかく「元気」「軽快」にエンジンが回り、飛ぶように加速していくこと。同時に乗ったFIAT500Sの車高が低く、そしてこのパンダの車高が高いこともあり、かなり視野の解放感があり、そこにG-techのパフォーマンスキット(サブコン)インストールの効果も相まって、まるで車自身がパワーアップに喜んでスキップしているかのようにビュンビュン走ってくれました。
そしてFIAT500と比較して、2気筒の振動をかなり抑えている印象を受けました。やはり後発モデルだけにNVH対策は進んでいるようです。しかし走り出すとちゃんと独特の「トコトコ」という音が車内に入り込んできて、それがまた良い「味つけ」に感じ、息吹のように感じさえするのです。そして編集部が大好きな左のMTであることも◎な点。ツインエアー、アイドリングストップと相性が良いのはやっぱりMTです。小排気量の車は状況に応じて最適な変速位置を自分で選べるMTの方が上手に操れるし、クラッチを切ることでアイドリングのON、OFFをコントロールできることは、非常に自然で運転の流れに沿った操作だからです。

G-Tech performance kitを装着してパワーチェック
このパンダにはG-Techのパフォーマンスキット(サブコン)がインストールされており、試乗のついでにパワーチェックを行ってみました。
伺ったのはスーパーオートバックスナゴヤベイ。こちらのシャシーダイナモでパワーチェックを行いました。
結果は102.8psとノーマルのカタログ値85psと比較して17.8psものアップ。トルクも18.5kg-mとノーマルの14.8kg-mと比較して3.7kg-mもアップに成功していました。
お客様から納車前に特別に許可をいただいて試乗した車両であり、慣らし前であることや、G-Techのマニュアルにも明示してありますが、本来の出力を出すためにサブコンの学習を100km以上走り込む必要があるのですが、納車前なので当然そのような距離を走ることは出来ないため、まだ学習前であることなど、パワーチェックとしては悪条件下でのこの数値はかなりのパフォーマンスだと思います。

次回はデモカーのFIAT500 RS110で学習をさせてからパワーチェックレポートをしたいと思いますので、お楽しみにしていてください。
written by カーくる編集部