Tributo Ferrari 224
これはめちゃめちゃ楽しいッス! なんじゃこりゃってくらい! 街中では絶対フェラーリより面白い。だって全開にできるから!
今回不肖ワタクシ、今回2台のG-Techに試乗させていただきましたが、久しぶりに感動しました。まずはアバルト595トリブートフェラーリベースの224馬力仕様。ミッションはセミATです。
手が入っているのはエンジンだけなので、乗り心地はまったくもって常識的。ハイパワー車にありがちな、下のトルクがスカスカになってる感覚もゼロに近く、何の問題もなく転がせる。
が、回転が4,000rpmを超えたあたりから、すごいことが起きる。ものすごいパワーが炸裂を始めるのです。そして5,000から6,000までは、それが「爆発」に!
「ブビーッブオオオブヒブヒブヒ!」
最 後の1,000rpmは、2速だとコンマ5秒くらいで吹けちまって、もう笑うしかない。あまりにも吹けが良すぎて、低いギアだとほぼシフトアップが間に合わず、レブリミッターに当てちゃって「ブヒブヒブヒ!」になっちまうんだけど、それがまたカワイイというかなんというか。たったのコンマ5秒なので、一瞬芸みたいなもので、街中でもフル加速できて楽しいんだよ! 一瞬爆笑して終わり。人に迷惑もかからない。この瞬間的刺激がたまらない!
これはいい。抜群にいいっすよ!
Sportster GT
もう1台のコンプリートカー「スポーツスターGT」は、エンジンチューンは一緒で、ボディから何から、すべて手を入れたサーキット仕様と考えてよろしいようです。まず見た目からして笑っちゃう。「なんか背が低いなコレ?」と思ってよく見ると、サイドウィンドウの上下幅がえらく狭い。ウエストラインから上が、圧縮かけたみたいに潰れてる!
つまりこのクルマ、上半身をすべて作り直している。上半身を作り直すためには、全身を作り直さないとダメなのでは? 昔、暴走族は、屋根ブッタ切りのオープンに乗ってたものですが、ああいう簡単なわけにはいきますまい。
これはスゲエ。よくこんなことしたな! まずそのことに感動。これなら重心は大幅に低くなりましょう。
周囲へのアピール性も大だ。ちょっとクルマを知ってる人なら、必ず「なんだこれ?」って注目してくれる。で、よく見りゃ上下が縮小されちまってんだから、笑うしかない。
その他は、すべてレーシングチューンの文法に則って仕上げられております。フルバケットだし足はガチガチだし、街中での乗るのは正直遠慮したい感じでしたが、サーキットでフェラーリを追い回したい人にはこれでしょうね。
個人的にはですね、フィアット500ツインエアが前から欲しいのですが、買ったらG-Techにお願いして、110馬力仕様にチューンしてもらおうかなと真剣に思いました。これぞターボ娯楽の正しい道。あんまり息の長い加速されると使い道に困るけど、一瞬で爆発してくれれば最高の娯楽になる。
ターボパワーの一瞬芸術・G-Techに乾杯!
written by 清水草一 氏